書評「君に友達はいらない」まとめ:じゃあ何が必要なの?

「君に友達はいらない」

こう言われて、あなたはどう思いますか?

「君に友だちはいらない」というタイトルの本は、つながりを重視するミレニアル世代にはショッキングすぎる字面かもしれません。

ですが、京都大学の客員教授で、元マッキンゼーであり、現在はエンジェル投資家である、瀧本哲史さんによると、人材のコモディティ化が現在の問題でもあるブラック企業が跋扈する一因だとされています。

君に友だちはいらない

技術の革新は、それまで100人の労働者が必要だった仕事を、一人のオペレータとコンピュータに置き換え、99人の失業者を生み出すようになった。

引用:君に友だちはいらない P5

こういった、技術の革新があり、コモディティ化した人材から、自分の強みを出すにはどうするのか?それは、武器としてのチーム作りだと述べています。

では、「君に友だちはいらない」とは、いったいどういうことなのでしょうか?

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新たな環境で生き残るのは、新しい世代

技術革新が進んだ世の中は、新しい環境といっても過言ではありません。こういった環境の中で生き残るのはどう言った人なのか?それは新しい世代です。

新しいパラダイム(ものの見方や価値観)が必要になっているというのは、これまでの価値観が役に立たない状況となっているからにほかならない。まったく前例が通用しない状況のなかで、新たな環境にいち早く適応し、生き残っていくのは常に若い世代なのである

引用:君に友だちはいらない P35

事実、今の若い世代は、ミレニアル世代とも呼ばれていて、今ままでのパラダイムでは、行動を測れない部分が多々有ります。詳しくは、下記をご覧ください

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パラダイムが変わる時は、天動説が地動説に変わる時と同じ

このように、パラダイムが変わる瞬間というのは、いったいどういう時なのでしょうか?

本書では、科学史家のトーマス・クーンの言葉を引用して説明しております。

その方によると、天動説から地動説に変わった理由は「世代が変わったから」。

つまり、天動説の支持者がほとんど死に絶えて、新しい世代の人が、天動説はおかしいと考えるようになったから地動説が支持されたということです。

20代がやるべきことはゲリラチームを作ること

本書でも、自分たちの信じるパラダイムの信奉者を徐々に増やしていくこと、仲間を増やしていくことにより、いずれ旧世代が死に絶えて、新たなパラダイムの時代になると述べています。

従って、今日の我々20代が行うべきことは、仲間を作り、自分たちのパラダイムを守りながら、ゲリラチームを作ることが大切なのでしょう。

人脈も、モノも、知識も持ちすぎたら意味がない?

本書では、人脈を維持するために必要なことが圧倒的なパワーだということを、ロックフェラーを例に出して説明しています。つまり、ロックフェラーほどのパワーがない人であれば、人脈としての数を追求しても意味がないということなのです。

また、モノも知識も同様にありすぎると、専門バカになると下記で述べています。

モノも知識も、たくさん持ちすぎると、それを自分がコントロールしていると思っていながら逆にそれに縛られてしまうということがある。いわゆる「専門バカ」というのがそれだ。ある分野については膨大な知識を持っているが故に、それ以外の視点からは物事が見えなくなる

(中略)

仲間の数を増やすのではなく、少数の仲間の質を追求することが、肝要となるのだ。

引用:君に友だちはいらない P118

だからこそ、大切になるのは、本当に必要な人脈・モノ・知識なのでしょう。そこに対して取捨選択をしていかないと、逆にありすぎる人脈・モノ・知識に縛られてしまい、身動きが取れなくなってしまうのです。

余談ですが、私の実体験としても、すごく納得出来ます。自身で勉強会を開催しているのですが、いろいろな勉強会に顔を出している人であればあるほど、何を言っても「あーあれか、あれねぇ。」と言った、上から目線の、瀧本さん曰く専門バカになっていると見受けられる人が多いのです…。これは不思議ですが、本当なのです…。

何でこんな風になるのか、理解出来ません…。少なくとも話してもらっている人に態度が失礼だなんてことは一ミリも思わないのでしょうか…。

ネットワークの棚卸しをしよう

ネットワークを構築し始めるよりも前に、行うことが、ネットワークの棚卸しです。今の自分のネットワークの状態を確認することで、望ましければ伸ばせば良いし、望ましくなければ、変えなければならないと言います。

ただし、ネットワークというのは「自分がどういう人間か」で決まるので、客観的に見てロクでもない人間が多ければ、自分もロクでもない人間が高いのだそうです。

ネットワークの棚卸し4つの質問

  • 自分が頻繁にあっている人はどういう人か。
  • たまにしか会わないけれど、自分にとって重要な人は誰か。
  • どれほど多様なコミュニティに属しているか。
  • 自分の近くにいる人で別のコミュニティのハブになってくれそうな人はいるか

「命綱」として、よそのネットワークと繋がることの大切さ

本書では、これまでの日本社会では狭いネットワークでも、会社が終生面倒を見てくれたからなんとかなったが、これからの時代は会社や業界そのものが無くなる可能性があるので、よそのネットワークと繋がることは、一種の命綱であることを述べています。

だが、同時に「友だちごっこ」は人生の無駄であるとも述べています。SNSで繋がることも無意味であり、一瞬で繋がることができる関係性に意味はなく、結局人的資産をすり減らし続けているだけなので、ここでも選ぶことの大切さが述べられています。

今の属する場所に問題があると感じているならば、「なぜ現状の仲間になってしまっているのか」「どこを改善すれば、既存の仲間以外の人っと繋がることができるのか」を考える必要があるだろう

引用:君に友だちはいらない P173

非公式な組織への所属

非公式な組織とは、会社の中での部長や課長といった公的な組織ではなく、社内や社外にある誰からも認められていない若手だけの勉強会の事を指します。

こういった、非公式な組織に所属することは、自社や業界の動向をいち早く捉えていることは少なくないのだそうです。

大切なのは、「冗長性の少ないネットワーク」をなるべく多く持つことだ。「冗長性の少ないネットワーク」とは、自分がこれまで所属してきたネットワークと、重なる部分少ないネットワークのことだ。

より簡単に言えば、「自分のことを知らない人たち」ばかりがいるネットワークのほうが、自分にとって価値が高いということである。

引用:君に友だちはいらない P290

自分も、勉強会という非公式な組織を行っていますが、毎回毎回、色々な業界の参加者の方がいらっしゃいますので、業界の動向や、各技術革新がどう言った部分で影響を受けているのかを拝聴することができるので、普段の自分では知らない情報を得ることが出来ています。

また、自分もどんどんコミュニティの外に飛び出して、いろいろな情報を取っていきたいなと思いました。

本書が考える良いチームとは?

チームアプローチの中で、本書が考えている良いチームの特徴は5つだと言います。

チームアプローチでは、「よいチームはたいていの場合、次の5つの特徴をもつ」と定義する。

1.少人数である
2.メンバーが互いに補完的なスキルを有する
3.共通の目的とその達成に責任を持つ
4.問題解決のためのアプローチの方法を共有している
5.メンバーの相互責任がある

引用: http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37674?page=3

印象的なのは、相互補完的なスキルがあるということは多種多様な人々の集まりになります。つまり、画一的な種類の人々で構成されておらず、個性的な人々の集まりの方が良いチームになるということなのでしょう。

最後に:夢を語り合うだけの友だちはいらない

最後に本書では友だちではなく、何が必要なのかを述べておりました。

夢を語り合うだけの「友だち」はあなたにはいらない。あなたに今必要なのは、ともに試練を乗り越え、ひとつの目的に向かって突き進んでいく「仲間」だ。

SNSで絡んだり、「いいね!」するだけの「友だち」はいらない。

必要なのは、同じ目標の下で、苦楽をともにする「戦友」だ

友だちも仲間も他人から「配られる」ものではなく、自分自身の生き方を追求することで自然に出来上がってくるのだ。

引用:君に友だちはいらない

是非、本書でも書いてあります通り、自分自身の物語を書いて、演じてほしいなと思います。

よろしければ、読んでみてください。

君に友だちはいらない

最後まで、読んでいただきありがとうございました!
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